伝説はある街から幕をあける。
かつて、ムゲンという伝説のチームがこの一帯を支配していた。その圧倒的な勢力により、かえってその一帯は統率がとれていた。だが、そんなムゲンの支配に唯一、屈することなく、たった2人で互角に渡り合った兄弟がいた―雨宮兄弟。決着がつかないまま、ある事件をきっかけに突如ムゲンは解散し、雨宮兄弟も姿を消した。そして、その地区に5つの組織が頭角を現した。各チームの頭文字をとってSWORD地区と呼ばれ、そこにいるギャングたちはこう呼ばれている―G-SWORD。
山王街二代目喧嘩屋「山王連合会」
誘惑の白き悪魔「White Rascals」
漆黒の凶悪高校「鬼邪高校」
無慈悲なる街の亡霊「RUDE BOYS」
復讐の壊し屋一家「達磨一家」。
この5つのチームによるプライドをかけた闘いがはじまろうとしている。
物語は山王連合会からはじまる。総長・コブラを筆頭に、ヤマト、ダン、テッツら個性強烈なメンバーが揃う山王連合会の思いは一つ、この街を守ること。街の平和を乱すような、無駄な衝突は避ける彼らだったが、ある男の出現で事態は急展開、SWORDの均衡は崩れていく・・・
とあるキッカケから鬼邪高校の生徒たちから攻撃の標的となっていたチハル。
リンチの場面に偶然居合わせたヤマトは鬼邪高校との衝突を危惧しながらも、持ち前の正義感からチハルを助けてしまう。
チハルは山王連合会に入れて欲しいと懇願、ヤマトはチハルを山王連合会に入れようとするが、コブラ、ダン、テッツら他メンバーから反発にあう。
一方で鬼邪高校は、チハルを山王連合会が匿っていることを嗅ぎつけ、山王連合会たまり場のITOKANに乗り込んでくる。
コブラ不在の中、ヤマトはチハルの受け渡しを断固として拒否、鬼邪高校の番長の村山はそれを宣戦布告ととり抗争は激化していく・・・
鬼邪高校と一触即発の状況の中、ヤマトはメンバーからの猛反発にあいながらも、居場所のないチハルを何とか救ってやれないかと思い悩む。
ヤマトはかつての仲間・ノボルとチハルを重ね合わせていた。
ノボルを救えなかったことへの自責の念から未だ逃れられないでいたのだ。
一方でチハルは一連の騒動のケジメを付けようと、単身で鬼邪高校に乗り込む。
容赦なくいたぶる鬼邪高校の生徒たち、そこにチハルを救けようとヤマト、続いてコブラ以下山王連合会の面々も駆け付ける。
コブラも同様にノボルを救えなかったことに責任を感じていた。
そして、遂に山王連合会と鬼邪高校が激突する・・・
鬼邪高校との一戦を終えしばし平穏のときを過ごす山王連合会の面々、ダンとテッツは彼女が欲しいと悶々としていた。
そんな折にたまたま声を掛けた美女・ララにダンは連れられ、White Rascalsが仕切るクラブ「heaven」へと足を踏み入れてしまう。
衝突を恐れ早々に立ち去ろうとするダンにララはあることを依頼、色仕掛けにハマリそれを承諾、ダンは実行しようとするが・・・
White Rascalsと一触即発の中、突如現れたかつての友・ノボル。
コブラ、ヤマトの思いとは裏腹に、ノボルは自身が九龍グループ・家村会の構成員であることを告げ、家村会の傘下に入るようコブラに迫る。
交渉は決裂、ノボルは不敵な笑みを残しその場を去るが、コブラ、ヤマトの驚きは計り知れない。
思い返される日々、幼馴染でかつては無二の親友同士であった三人に一体何があったのか・・・
White Rascalsとの衝突のキッカケとなった、ダンがララから受け取ったSDカード、クラブ内で何者かに奪い取られたはずのそれを何故かチハルが持っていた・・・
ヤマトが問いただそうとするもチハルは逃亡し、姿を消してしまう。
ヤマトはそのSDカードをROCKYに返し、山王連合会はこの一件に何も関わってない、ただ巻き込まれただけだと主張するが、ROCKYは聞く耳をもたず、両チームの溝は深まっていく。
一方でダンはたまたま町で見かけたララを尾行する。
そこでダンが見たものとは・・・
ララを尾行し、RUDE BOYSのアジトのある無名街にたどり着いたダン、雑居ビルの一角で新型のドラッグ「レッドラム」が製造されているのを目撃する。
しかも、そこには姿を消していたチハルの姿も。
山王連合会に戻ったダンの衝撃の証言に揺れる山王連合会の面々、ヤマトは真実を確かめるべく、一人無名街に乗り込んでいく。
突然の来訪を歓迎しないRUDE BOYSリーダーのスモーキーは頑なにドラッグ製造の事実を認めない。
既の所で駆け付けたダン、テッツの力を借りてRUDE BOYSとの衝突を回避したヤマト、しかし未だ納得のいかないヤマトはレッドラムの製造工場に乗り込むことを決意する・・・
レッドラムの製造工場で対峙する、White Rascals、RUDE BOYS、そしてヤマト、ダン、テッツ、チハルら山王連合会の面々。
一触即発の状況の中、家村会がSWORDを衝突させるために一連の騒動を引き起こしたことが明らかとなる。
ギリギリのところで衝突を回避した3チーム、一方でノボルはこの一件の責任を追及され、追い詰められていく。
コブラは何とかノボルを救えないのか思い悩むが、一向に解決策が浮かばない。
そんな折に達磨一家頭の日向が遂に出所。
日向の号令のもと、達磨一家による“SWORD狩り”がはじまる・・・
日向の号令のもと、鬼邪高校、White Rascals、RUDE BOYSへ攻め込む達磨一家。
ムゲンとの抗争に敗れ失墜した元九龍グループの一派、日向兄弟の四男・日向を頭にムゲンへの復讐を誓い集った彼らの執念はすさまじく、襲撃は未遂に終わるが各チームに相当な衝撃を与えた。
一方でノボルを救うためには山王連合会を解散するしかないのか、コブラとヤマトはチームの進退を思い悩む。
結論が出ない中、二人のもとに山王連合会が達磨一家の襲撃にあっているとの凶報が入る・・・
死闘の果てに決着がついたかのように思われたコブラと日向、しかし達磨は転ばない、日向は執拗にコブラへ挑む。
両チームどちらも引けない状況の中、ノボルが現れる。
退路を断たれたノボル、その手には拳銃が握りしめられている。
銃口を突きつけられたヤマトとコブラ、しかしヤマトたちの思いは変わらない。
ノボルを助けたい、歩み寄るヤマトたちにノボルが下した決断とは・・・